2013年4月7日日曜日

検察は合理的な説明を求められる/【PC遠隔操作事件】猫の首輪は付けかえられ ていた!(江川紹子)

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"Title : 検察は合理的な説明を求められる/【PC遠隔操作事件】猫の首輪は付けかえられていた!(江川 紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース
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検察は合理的な説明を求められる

もちろん、これは1つの仮説に過ぎない。

ただ、

1)犯人が送りつけてきたメールの写真の首輪が裏返しであること、

2)3日から4日にかけて首輪は裏返しの状態でつけられていたこと、

3)それが5日の朝には表向きになっていたこと、

この3点ははっきりしている。片山祐輔氏を起訴した検察側は、今後の裁判の中で、この問題についての合理的な説明を求められるだろう。

ちなみに、片山氏の弁護人である佐藤博史弁護士は、「片山さんが4日に江ノ島に行ったことはない」と断言している。それを裏付ける事実があるとすれば、検察側は具体的な事実をもって、裏返しだった首輪が表向きになった理由を明らかにしなければならない。さもなければ、検察の主張には重大な疑いが生じることになるだろう。

犯人以外の者が、首輪をひっくり返した、と考える人がいるかもしれない。だが、その可能性はどれほどあるだろうか。

この首輪は一枚の布でできている。表と裏で見た目や手触りに大きな違いがあるというわけではなく、表裏の違いは気づきにくい。だからこそ、この首輪が回収された1月5日以降、3か月も経っているのに、誰も問題にしてこなかったのだろう。

にも関わらず、わざわざ表裏が逆になっていることに気づいて逆転させた人が犯人以外にいるなら、問題の猫とよほど濃厚なふれあいをしているのだろうし、首輪についている記憶媒体にも気づいていたはずだ。当然、監視カメラに映っていて、とっくに調書もできているだろう。そうでなければ、やはり犯人が首輪をつけかえた、と考えるべきだろう。

報道では、

〈捜査幹部は「複数の証拠がある」と自信を見せる〉(3月2日付読売新聞)

と報じられてきたが、証拠は必ずしも万全ではなさそうだ。

弁護人が家族との面会を可能にする接見禁止解除を申し立てたのに対し、検察側は強く反対。裁判所に出した意見の中で、片山氏が自宅や派遣先のパソコンの関連データを「ほぼ完全に消去」するなどの「罪障隠滅工作を図った」と主張。「PC内に残っていた記録やその痕跡、インターネットサイトのログ、被告人の友人・元勤務先同僚らの供述などの細かい間接事実・間接証拠の積み重ねによる立証を余儀なくされている」と、立証の苦しさを訴えている。

まだ、公判前整理手続きが行われる以前の段階であり、今後、追起訴もありうる状況なので、検察側はまだ何ら手の内を明かしていない。だから、接見問題での意見が本音かどうかは分からないが、検察が裁判所に対して平然と大嘘をついているのでないとすれば、片山氏と事件を結びつける有力な証拠には乏しいのだろう。状況証拠を積み重ねる立証方法を強いられているとすれば、この首輪つけかえ問題は、検察にとって決して軽くない課題になるはずだ。

検察は、警察の報告を鵜呑みにするのではなく、公訴維持に拘泥するのではなく、4日の午後の監視カメラ映像をチェックするなど、証拠の見直しを行うべきだ。

いったい誰が首輪を付けかえたのか。それを一番よく知っているのは、あの江ノ島の猫なのだが…。

引用:【PC遠隔操作事件】猫の首輪は付けかえられていた!(江川 紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース



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