2013年2月18日月曜日

はっきり言って、弁護士は刑事弁護にも熱心に取り組んでいるというアピールに 思えてなりません。〜廣野秀樹



No.31 廣野秀樹 さん | 2007年9月 7日 22:35

 昨夜以降のコメントを拝見させて頂きましたが、橋下弁護士は分が悪いというか、批判的な見方が多いようです。
 私自身、橋下弁護士が出演したテレビなど観ていないし、調べ回って沢山の情報をかき集めたわけではありません。
 ただ、なんとなく感じたことですが、氏をそのように駆り立てたのは、自分の家族や子供に対する愛情を根底にし、触発された危機感のように思われます。
 刑事弁護の理解という言葉が、よく目につきますが、主張が是とされ、認容された場合、社会の秩序というのもはどうなるのでしょう。
 完全に可能性が否定できない以上、被告人の言い分を代弁するのが、弁護士の職責というお考えもあるようですが、裏付けとか社会を納得させる根拠、それが説明責任というものではないかと思います。それが精神鑑定であり、精神医学の専門家の証言らしいことは、報道で少し見た覚えはあります。
 しかしながら、本当に心の病を抱える人や、再犯者の更正にも、悪影響が及ぶような気がします。
 はっきり言って、弁護士は刑事弁護にも熱心に取り組んでいるというアピールに思えてなりません。安田弁護士については、なり手のない凶悪事件の弁護を引き受けているとか、刑事弁護の最前線でご活躍され、実績のある方ということは存じております。
 正当性のある部分もあるような気がしますが、入れ子に入り組んだプログラムのように超難解で、隠蔽されている部分も多いような気がします。
 被告人の利益を守るのが、弁護士の至上命題、あるいは使命という意味は伝わってきますが、全体的な刑事被告人や被疑者、そうなるかもしれない人、さらに国民全体の利益に繋がるとは思えませんし、カルト的なマジックという印象が強く、またそのような意識を全般的な国民に与えたように思います。
 また、減刑や情状酌量が国民の利益とすれば、これはすでに大幅に損なわれ、厳罰化が定着し、量刑の相場は跳ね上がっているはずです。
 刑罰から威嚇の要素を骨抜きすることが、社会的利益にかなうのかという疑問もあります。そもそも刑法の目的は、「法益の保護」すなわち、法によって守られるべき利益の保護、のはずですが、知っている人がどれほどいることでしょう。弁護士さんのブログでも、いままでお目にかかったことがありません。
 そして、刑法を適切に運用するための法律、刑事訴訟法の冒頭には、「この法律は、公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障を全うしつつ....」とあるはずです。
 誰もが理解に苦しむ弁明を持ち出し、それを大々的に振りかざしたのであれば、それに見合う説明責任が生じてしかるべきかと思いますし、検察もそのあたりをうやむやにせず、きっちり追求すべきでしょう。
 弁護団対検察という構図が、明確に見えてこないのも、この裁判の特異な側面かと思えます。検察は謙抑的なスタンスをとっているようですが、公益の代表者であれば、無用な混乱や誤解が生じないよう、白黒をはっきりさせるべきかと思います。それが、似たような事例のリーディングケースにもなりうるのではないでしょうか。
 犯行時の少年が処刑されることに、不憫さはあるのかもしれませんが、マスコミの報道に惑わされ、同じ道を辿らない、青少年のためにも、果敢に臨んで頂きたいところです。
 彼は、この世に生を受け、世の中に渦巻く不信感を抱いて死んでいくのでしょうか? それも不憫な気がしますし、更正とか再発防止とかの職責を担う、専門家のあり方とは思えませんね。とりわけ、法律家というのは四六時中、業務に関わることを繰り返しているのではないでしょうか。たぶん、プライベートと仕事の領域がかなり曖昧な職業のように思えます。
 また、これもごく率直な個人的感想ですが、たまに見る、テレビで法廷の椅子に座っている検察官は、頭の悪そうな人が少なくないですね。知識ばかりを詰め込んで視野が狭く隙だらけ、まともな判断や対応が出来ない感じ。自分にどれだけ人を見る目があるのか分かりませんが、そう感じたことは本当です。もっとも裏に操縦者がいるのかもしれませんが。
 実社会での経験も含め、自信のない人間は、恫喝やごまかしを繰り返すものでもあると思います。隙があり抜けているという点は自覚しているのでしょうか。
 弁護士会というのが、どれほどインチキくさい存在かというのは、つい最近まで、一切の広告宣伝を禁止し、均質で良質なサービスを提供できると手前味噌で決めつけていた一事を見ても明らかなところかと思います。二度と社会に戻ってこれないような人間を道具に、抜け目のない布陣で臨んでいるような気もしますし、最大の盾が、守秘義務とは。伝家の宝刀みたいです。
 もっとも割のよくない刑事弁護を一部に押しつけ(カネに糸目をつけない依頼者というのもいるんでしょうね。金持ちの馬鹿息子とか)、経済的な利益の追求に汲々としている弁護士も少なくないそうです。まとまりのない寄り合い所帯みたいですね。以前はギルド的とも言われていたようですが、いずれにせよ情報化で誤魔化しの通用しにくくなったことは確かかと思います。感情反応というのも、いかにも胡散臭い理屈。日本のマスコミも弁護士商売に手なずけられ、先を見ることが出来なくなっているのでしょうか?

引用:橋下弁護士の反論の報道について - 元検弁護士のつぶやき


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