刑事事件捜査から起訴に至るプロセスを知る者は<元検弁護士のつぶやき>
反省すべきは反省し
大野病院事件について、警察・検察・マスコミばかりを批判する論調がありますので、それについては一言いいたいところがあります。
私だけの意見ではありません。
刑事事件捜査から起訴に至るプロセスを知る者は同様の感想をもつはずです。
落合弁護士のブログを紹介します。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080823
落合弁護士の批判は主として検察捜査に向けられていますが、引用されている河北新報の記事の解説にあるように、
捜査段階で福島県警は周産期学会の幹部に鑑定を依頼したが、多忙を理由に断られた。この幹部は公判で弁護側証人として出廷し、「診断は慎重で間違いはない」と証言した。もし捜査段階で同様の鑑定があれば立件されなかった可能性もある。医師擁護で結束した医学界だが、無実の証明のためにも捜査への前向きな協力姿勢が必要だったのではないか。
という点は、医療側としても無視すべきではないと思います。
仮に福島地検の悪意を問題にするのであれば、医療側が述べるべき意見を述べたことが前提になります。
安全調の議論においても忘れてはならない反省点だと思いますので、敢えて指摘させていただきます。
この点も実はすでに既出なんですけど、どこに書いたか忘れました。
鑑定を断った医師個人を非難するつもりはありませんけど、今後の対策のための検討材料としては無視できないということです。
モトケン (2008年8月25日 14:32) | コメント(104) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマーク (Top)
引用:反省すべきは反省し - 元検弁護士のつぶやき
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